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されどきのぶろ。

元ホテリエのアラサー女のやるせないブログ。 雑記を中心に、ホテル・結婚式・アニメゲーム・ブログ作成・資産運用の事などをほざきます。

沖縄における在日米軍による性犯罪と日米地位協定について触れてみる。

雑学-時事問題 雑学

どうもキノです。

さて、早速ながら世間を騒がせている沖縄で起きた事件について考えることがあったので調べてみたよ。沖縄で起きたこれまでの事件を見つつ、日米地位協定について触れていこうと思うよ。

 

headlines.yahoo.co.jp

 

在日米軍による性犯罪

 

今回起きてしまった非常に胸糞悪い事件ですが、こういった事件って定期的に起こっているよね。同じ女性として見るたびに気分が悪くなるんだけど、ここはあえて沖縄における在日米軍による女性に対する強姦事件を少し調べてみました。

 

今までに検挙された数に関して

これまで検挙された数に関しては、以下のように2つの情報を発見しました。

 

 
 アメリカ軍の兵士や軍属が女性に乱暴したとして検挙された事件は、去年までに未遂も含めて124件に上っています。
(NHK Online「日米合同委、追加の防止策要請」2012/10/25 14:18より一部抜粋)

 

f:id:kanos321:20160523171922p:plain

(沖縄県警作成資料より抜粋)

 

 

多少ばらつきがあるもののこれまで大体130件ほど検挙されているようです。上のNHKの記事にはいつからの累計かは書かれてないのだけど、下の資料をみると昭和47年からのデータになっているね。昭和47年というのは西暦で表すと1972年。

つまり、沖縄がアメリカから日本に返還された後のデータなんですね。

 

ただし、これは発覚した物のみのカウントなので実際に発生した件数はもっと多いでしょう。単独犯による強制わいせつ罪、強姦罪はともに親告罪だから、本人(もしくは定められた立場の人)からの訴えがなければ事件とみなされないんでした。

 

具体的な事件内容の一部をみてみる。

事件内容の一部をまとめてるサイトがあったので記載してみるよ。以下のようなものです。

 

沖縄の女性グループ「基地軍隊を許さない行動する女たち」がまとめた

【米兵による戦後沖縄の女性に対する犯罪】

 

年代

 

月 日

 

事  項

 

処罰の方法

 

出典
1945 3.26 沖縄戦で米軍が初めて座間味村に上陸。数カ月後、米兵による強姦事件が発生。拉致してボートで連れ出し、裏海岸で強姦した後、放置。 不明 8
  4月 米軍上陸後、強姦が多発し、各地域で住民による自警団が結成される。   8
  8.20 祖母と食料探しのため海岸に出た32歳の女性、米兵につかまり強姦される。翌年4月、混血の男児を出産。(玉城村) 不明 10
  8.21 友人2人と、子どもをおぶって薪取りに出かけた31歳の女性、米兵3人に拉致され消息を絶つ。(座間味村) 不明 2
  9.8 子どもをおぶってヨモギを摘んでいた39歳の女性、4人乗りの米兵のジープに拉致され、カーブで道ばたに放り出される。背中の子どもは死亡。(羽地市) 不明 2
  9.24 男性2人と石川の収容所に親戚を訪ねていく途中の19歳の女性、子どもをおぶったまま3人の米兵に拉致される。男性2人は米兵に銃を向けたれ、抵抗不可能。母子は2年後に白骨死体で見つかった。(石川市) 不明 2
  10.24 46歳の女性、道路で米兵2人に襲われそうになり、がけ下に飛び降りて大腿骨折。その後、追ってきた2人に強姦される。(本部町) 不明 10
  10.25 家具を失って岩の下で居住していた35歳の女性、夜トイレからの帰りに米兵2人に強姦される。翌年8月、男児を出産。(知念村) 不明  
この年   宜野座米軍野戦病院に収容された重傷の女性を、MPが強姦するのを沖縄人労働者が目撃。 不明 4
1946 1.21 草刈り作業中の23歳の女性、米兵に森の中に連れ込まれ、ナイフでほおを切られたあと強姦される。その後、妊娠、出産する。(兼城村) 不明 10
  1. 草刈り作業をしていた19歳の女性、米兵にすすき林の中に連れ込まれ、強姦される。混血の女児を出産。(糸満町) 不明 10
    この月から、沖縄の女性たちに混血児が生まれる。(沖縄本島上陸から10カ月)   5
  3.10 農作業中の30歳の女性、米兵3人に拉致、強姦される。12月に男児を出産。彼女の姉も、前年、出産直後、寝ていたところを米兵に拉致されそうになったが、住民の騒ぎで未遂に終わった。(具志川村) 不明

2

10

  7.26 川に洗濯に出かけた34歳の女性、行方不明になる。8月1日に死体で発見されるが、口にぼろ切れが詰め込まれていたことと、住民の立入禁止地区で発見されたことから、米兵による強姦、殺害と推定された。(北谷村) 不明 10
  8.30 芋の積み込み作業をしていた24歳の女性、米兵に捕まって強姦されそうになったところを抵抗。ナイフで切りつけられ重傷を負う。数人の男性の騒ぎで米兵は逃げてしまう。(具志川村) 不明 10
  10. 農作業中の39歳の女性、米兵3人に山中に連れ込まれて強姦される。(具志川村) 不明  
46~47   本土や海外からの引揚者が収容されていたキャンプのテント村では、米兵が進入して女性を強姦した。乱暴された後、自殺する娘も多かった。母、娘とも強姦されたケースもある。   9
47 3. 大勢の人たちと農作業をしていた女性、逃げ遅れて3人の米兵に拉致、強姦される。後に赤毛の男児を出産。(具志川村) 不明 2
  5.8 34歳の女性給仕、所用で出かけて戻る途中、米兵に拉致され、浜辺で強姦される。農作業中の人たちに助けを求めたが助けられなかった。
(大宜味村)
不明 10
  8.20 外出から帰ってきた24歳の女性、屋敷に潜んでいたフィリピン兵に強姦されそうになり、抵抗したところをナイフで刺殺される。(コザ市) 不明 10
  9.9 28歳の女性、自宅にピストルを持った米兵が侵入したため、一旦逃げるが、生後6カ月の子どものことが気になり、戻ってきたところを畑に引きずり込まれて強姦され、ピストルで殴打されて死亡。(コザ市) 逮捕されるがその後、不明  
  10. 畑を開墾中の42歳の女性、フィリピン兵らに強姦される。(具志川村) 不明 10
1948 7. 中部農林高校の寄宿舎が台風で破壊されたため、民家に下宿していた女子高生、家主の知り合いの米兵に強姦される。助けようとした家主はナイフで切りつけられる。(具志川村) 不明 10
  8. フィリピン兵の集団に女性が拉致される。救出に行った地元の男性2人のうち、一人は殺され、一人は負傷。 不明 9
    このころ、米兵が基地のまわりの民家に昼夜なく現れ、片言の日本語で女性の名を呼びながら、うろつく。(沖縄本島中部) 不明 6
  9.14 生後9カ月の赤ちゃんが米兵によって強姦される。 不明 3
1949 9月

混血児人口450人
(那覇94人、前原50人、コザ73人など)

米国の「タイム」誌(1949.11.28)は、沖縄に駐留する米兵が「米軍の才能のないものや、のけ者のていのよいはきだめになっていた。9月までの6カ月間に米兵は18件の犯罪を犯罪を犯した」と論述する。(抜粋)

 

7

1

  12 米軍部隊のメイドとして、働いていた17歳の女性、兵隊宿舎の中で米兵に強姦される。翌年、混血の女児を出産。(具志川村) 不明 2
    1945年の上陸から、この年までの米軍人による沖縄住民に対する強姦、及び致死傷76件(うち強姦致死4人、拉致をおそれて車または崖からの転落死7人)-表沙汰になったもの   5
1950 2.17 夜11時頃、那覇市内で芝居見物帰りの2人の女性が米兵にカービン銃で脅迫されて連れ去られ、一人の女性は6人の米兵に、またもう一人は8人の米兵に強姦される。 不明 1
  7.5 民家にフィリピン兵が侵入してピストルを乱射。主婦が捕まって強姦される。(具志川村) 不明 10
    この年の朝鮮戦争勃発で沖縄における米軍基地建設はピークに達し、沖縄は朝鮮への発進基地となって米兵があふれる。   6
1951 5. 戦後6年間の強姦事件は278件   1
1952 3.25 那覇市内の民家に米兵がCIDと偽って入り込み、21歳の女性を強姦。さらに1時間後に引き返してきて逃げ回る女性を殴りつけ、再び強姦する。米兵はエンジニア部隊所属。 不明 1
1955 9.3 永山由美子ちゃん(6歳)が、嘉手納高射砲隊所属の米兵に拉致され、強姦された上、惨殺される。(石川市) 死刑判決後、45年の重労働に減刑

1

3

  9.9 9歳の少女が就寝中に海兵隊所属の一等兵に強姦拉致され、重傷を負う。(具志川村) 終身刑

1

3

1956 9.23 特飲街でホステスが海兵隊伍長に惨殺される。変態性欲者の犯罪といわれる。(宜野湾村) 懲役8年 1
1959 3.17 20歳のハウスメイドが那覇航空隊近くで一等兵に強姦される。 陪審員合議で懲役10年、
平籍はく奪
1
  10.28 22歳のホステスが米兵に強姦、絞殺される。死体は全裸で発見される。(コザ市) 懲役3年 1
3
1961 7.11 47歳のホステスが部隊を脱走した19歳の海兵隊員によって殺される。 逮捕され、一人は無期懲役 1
3
1963 7.3 22歳のホステスが那覇航空隊所属の上等兵に惨殺される。ふられた腹いせによるもの。    
  10.1 20歳のホステス、キャンプ・シュワーブ所属の米兵2人に野原に引き出されて強姦される。犯人はMPに現行犯逮捕される。(久志村) 不明 10
1965 1.24 28歳の女性のホステス、自宅で殺害される。米兵が容疑者として、取り調べを受ける。(金武村) 不明 3
1966 7.21 勤め先から帰宅途中の31歳のホステス、米兵に強姦、殺害され、全裸死体となって下水溝で発見される。(金武村) 迷宮入り 1
1967 1.24 32歳のホステスが18歳の海兵隊員によって絞殺、全裸で発見される。(金武村) 重労働35年の判決 1
3
  4.2 34歳のホステスが米兵に強姦、絞殺される。(コザ市) 不明 1
  11.20 20歳のホステス、自宅で就寝中に米兵にハンマーで頭を殴られ死亡。(金武町) 迷宮入り 1
   

この年、ベトナム戦争からの帰還兵による強盗、ホステス殺しが続発する。

このころ、米兵相手のバーでは、女性が一人でトイレに行くのは自殺行為だと言われた。

 

1

9

1968 3.29 浦添村の米軍施設内に努めていた35歳のメイドが同施設内に勤務する米人女教師に殺される。 米軍当局の許可で本国帰還 1
  5.19 52歳の主婦、自宅前の路上でミサイル基地所属の上等兵に強姦、殺害される。(読谷村) 韓国へ出動させるが沖縄県警の捜査で逮捕。終身刑。

1

10

  6.20 23歳のホステス、海兵隊MPに強姦される。その後短銃で殴りつけられたため、重体。宜野座村) 逮捕後不明 1
1969 2.22 21歳のホステス、砲兵連隊所属の二等兵に絞殺、全裸死体で見つかる。(コザ市) 逮捕後不明 1
  3.3 20歳のホステスが死体で発見される。司法解剖の結果から米兵の犯行と断定。(那覇市) 迷宮入り 1
  11.21 アルバイト帰りの25歳の女性を路上で上等兵が強姦。抵抗するたびにナイフで切りつける。(那覇市) 俸給二カ月分の罰金、降等 10
1970 5.28 出勤途中の21歳の軍雇用女性、米兵に襲われる。(浦添村) 証拠不十分で無罪 3
  5.30 下校途中の女子高生が軍曹に襲われ、腹部、頭などめった刺しにされる。強姦が目的だったようだが、騒がれて未遂。教職員会、女性団体、高校生らの抗議で逮捕。(具志川市) 懲役3年の重労働、降等  
この年   朝7時半頃、高校3年の女性とが登校中に、突然体が宙に浮き、上半身裸の3人の米兵に腕を捕まれたままジープで数秒間引きずられた。(宮古)    
この頃   バーを経営していた女性が、カウンター内に入り込んで来た米兵に強姦される。その際、足と首に大けがをし、働けなくなる。 犯人は裁判中に配置転換 9
1971 4.23 22歳の女性ホステスの全裸死体が墓地で見つかる。目撃者の証言で海兵隊所属の伍長が逮捕される。(宜野湾市) 血液型が被害者と同じため証拠不十分で無罪 1
  5.1 41歳の女性が海兵隊二等兵にドライバーで刺殺される。指紋体液の血液型などの証拠で逮捕。(金武村) 不明。本人は否認 1
  5.21 女子中学生が米兵に強姦される。(コザ市) 犯人あがらず 1
  5.23 出勤途中のホステスが米兵に空き家に連れ込まれ、強姦される。(コザ市) 迷宮入り 1
  7.10 自宅前で遊んでいた12歳の精薄児を3人の米兵が輪姦。(宜野湾市) 逮捕後不明 1
1972 4.10 25歳のホステスを陸軍軍曹が殺害。排水溝に投げ捨てる。(泡瀬ゴルフ場横) 懲役18年 1
  8.4 37歳のホステスが二等兵によって強姦、絞殺される。(宜野湾市) 無期懲役 1
3
  12.1 22歳のサウナ嬢を海兵隊二等兵が強姦、シミーズのひもで絞殺。(コザ市) 無期懲役 1
1973 3.18 42歳のホステスが全裸絞殺死体で発見。第二兵たん所属の兵隊の血液型、指紋が現場のものと一致したが、物的証拠がなく、逮捕不可能。地元警察の米軍側への申し入れにも関わらず容疑者は二ヶ月後に除隊し、本国に帰る。(コザ市) 迷宮入り 1
1974 5.8 叔父と共に農道を歩いていた17歳の少女が、米少年兵3人に全裸にされたうえ輪姦される。叔父が殴られて気絶していたときの犯行で、叔父の訴えにより、犯人が判明。(金武村) 不明 1
1975 4.19 海水浴に来ていた二人の女子中学生をキャンプ・ハンセン所属の二等兵が石で殴って気絶させ強姦。米軍は容疑者の身柄引き渡しを拒否したが、地元住民、県議会の抗議行動で地元警察に引き渡す。(金武村) 懲役6年

3

10

1982 8.1 33歳の女性ホステス、新築工事中の部屋で、上等兵に絞殺される。強姦しようとしたところを抵抗され、殺す。(名護市) 懲役13年 1
1984 9.30 19歳の米軍一等兵女性、一等兵と二等兵に強姦され、車ごと焼かれて死亡。(宜野湾市) 懲役13年 1
1985 10.29 40代の女性が帰宅途中、キャンプ・ハンセン所属の二等兵と上等兵に拉致・強姦される。(金武町) 現行犯逮捕刑は不明 1
1993 5. 19歳の女性が陸軍軍曹に拉致、強姦される。被害者は告訴取り下げ。 除隊 3
1995 5.10 24歳の保険外交員の女性、米兵にハンマーで顔面を殴られ死亡。(宜野湾市) 係争中 3
  9.4 米兵3人による小学生拉致、強姦事件発生 2人懲役7年・1人6.5年 3

 

作成:高里鈴代・宮城晴美

〔出典〕

1.比賀朝進「戦後50年犯罪史」(風土記社)
2.福地廣昭「沖縄における米軍の犯罪」(同時代社)
3.沖縄タイムス
4.那覇市「那覇市史 飼料第3巻8」
5宮里悦編「沖縄・女達の戦後」(沖縄婦人運動史研究会)
6.「島マスのがんばり人生」(回想録編集委員会)
7.「うるま新報」
8.証言
9.NHK/ETV特集「沖縄は何を怒ったのか-軍隊と性暴力を問う女性たち」
10.福地廣昭「米軍基地犯罪」(労働教育センター)

 

http://www.jca.apc.org/~uratchan/gbmarines/henji/jyoseinohigai.htmlより引用

 

 

在日米軍による全体の犯罪数の推移について

さらに下の画像は沖縄県警が資料として公開している「米軍人・軍属及びその家族による刑法犯検挙件数」です。上が平成28年度4月末時点の暫定値。下は平成27年度の確定値です。

 

f:id:kanos321:20160523113927p:plainf:id:kanos321:20160523113706p:plain

 

多い少ないが問題ではないとは思うんだけど、直近では意外と少ない印象です。

 

在日米軍による犯罪は実は減っている・・・?

とある方が在日米軍による犯罪数の推移について、非常に興味深い記事を書かれていたのでご紹介いたします。結論から言うと、少なくとも沖縄においては在日米軍による犯罪が年々減少してきているようです。むしろアメリカ以外の外国人による犯罪の方がずっと多いんだとか。

 

www.landerblue.co.jp

 

 現在では年間400件近くあった米軍関係の犯罪は38件(2013)まで減少。1/10になってます。

沖縄の米軍属の犯罪の推移をグラフ化して驚く | More Access! More Fun!より引用

 

 

なるほど確かに年々犯罪の件数は減ってきているようですが、 だからと言って「米軍側も犯罪の減少に努力してくれている!ありがとう!」・・・とはなかなかなれないんですよね。

 

どうしてなんでしょうか。

 

 

そういった心理状況を生み出しているとも思える記事がこちら。 

newsphere.jp

 

 本文から一部抜粋すると以下の通り。

 

防衛省の内部文書によると、2005~2013年前半に在日米軍基地で性犯罪を起こした244人の軍人の3分の2が不起訴。罰金、降格、外出禁止、軍除外の処分だったことがわかった。約30例では戒告状のみだったという。

http://newsphere.jp/world-report/20140210-4/

 

 

性犯罪を犯した人々の内、3分の2は罰金・降格・外出禁止・軍除外という処分なんだって。これはどうなんだろう。私は軍人でもなんないのでそれぞれの処分がどれほど大きい物かはよくわからないのですが、少なくとも性犯罪の代償としてはめちゃくちゃ軽いイメージですよね。 

 

そして、 「在日米軍ってやたら優遇されてませんか・・・?」という想い。それがタイトルにも書いてある「日米地位協定」が関係することなんですね。

 

 

それじゃ、日米地位協定について考えてみるよ。

こういった在日米軍による事件がおこると必ず「日米地位協定」について取りざたされるよね、早速細かいことはすっ飛ばして説明をしてみるよ。

 

そもそも何のためにある協定なんだろう。

日米地位協定というのは、日本における米軍基地で働く人々を守るために作られたものです。出入国の時にパスポートがいらないとか、ビザがいらないとか細々とした特権があるんだけど、特に刑事責任について取り決められた内容があからさまなのでそこを中心に見ていくよ。

 

前提として・・・。

普通は外国人が他国で犯罪を犯した場合、その国の法律によって裁かれますよね。よく聞くのは他国で「麻薬」の密輸に関わって死刑になっちゃうパターン。例えば中国では実際に過去日本人が死刑を執行されているよ。

 

だけども、在日米軍関係者は「日本を守るためにわざわざ在日してあげてるんだから」例外にしようよ!というのが日米地位協定。裏から見れば「日本のルールで在日米軍関係者を自由に裁けるようにしてしまったら、やたらめったら米軍の人々を無実の罪でどんどん牢屋に入れられて弱体化させられちゃうかも!それはあかん!」というものなんですね。

 

先の戦争で日本はアメリカに負けてしまっているから、それを恨んでるかもしれないから念の為・・・とでもいうんでしょうか。今の感覚で考えると法治国家においてそんなことはあり得ないと思うんだけど。

 

不公平なポイント① まずは、どのタイミングで起きた事件なのかが大事。

日米地位協定では、在日米軍によっておこされたその犯罪が公務中に起きたものなのか、公務外に起きたものなのかによって扱いが少し変わってきます。公務中に起こしたものに関しては基本的にアメリカの法律によって裁かれる。ちなみに公務中というのは帰宅中、出勤中も含まれます。まず、ここがすごく曖昧ですよねぇ。

 

今回のシンザト容疑者が起こした事件のようにはっきりと公務外で起こした事件であれば日本の法律によって裁かれるという決まりがあります。ですが、これはあくまで「裁判権」の話。警察・検察が持つ「捜査権」については明確な決まりがありません。捜査権については「なんか、そういう時はお互い助けあおうね」というあいまいな記述になっています。

 

そこには以下のような問題があります。

 

不公平なポイント② 犯罪をおかした米軍兵士の日本への身柄引き渡しは、検察による起訴が行われた後という謎ルール。

 

犯人の身柄の拘束に関しては、現行犯逮捕したときのみ有効です。逆に言えば犯罪後、米軍基地内に逃げ込まりたりしたら身柄の拘束が出来ないんですね。そして拘束できない場合、充分な取り調べが出来ないので安易に起訴できないという悪い流れがここで生まれます。

 

ここが日米地位協定が嫌われる最大のポイントでしょう。

 

日米地位協定への非難の声。

 

上の2つの謎ルールをアメリカ側がうまく活用した事件が数々あります。

 

1974年

伊江島住民狙撃事件」。

当初、在沖米軍は容疑者の“公務外”を認め、日本に一次裁判権を譲ったが、直後に国務省国防総省の強い反発と突き上げを受け、事件の概要を改変してまで急遽公務証明を発給し、日本外務省の抗議の中、一次裁判権を強引に移管させた。国務長官緊急電の『国務省・国防総省共同メッセージ』はその理由を「米国内の事情」と「もし裁判権を行使し損なったら、その影響は米国が他の国々と結んでいる一連の地位協定にまで及び、……米軍要員の士気にも及ぶ」ためであるとしている。

 

2002年6月

沖縄で、窃盗容疑で逮捕された整備兵が「急使」(米軍のクーリエ)の身分証を保持していたため、釈放され任意調べに切り替えられた事件、4月には在日オーストラリア人女性が横須賀で空母「キティホーク」乗組員に強姦され、しかも容疑者は事件発覚前に海軍当局によって名誉除隊させられアメリカ本土に逃亡する事件が起きている。

日米地位協定 - Wikipediaより引用。

 

そんな中でも1995年の沖縄で起きた事件記憶にも新しく有名ですね。

沖縄米兵少女暴行事件

1995年平成7年)9月4日沖縄県に駐留するアメリカ海兵隊員2名とアメリカ海軍軍人1名の計3名が、12歳の女子小学生拉致した上、集団強姦した強姦致傷および逮捕監禁事件である。

起訴に至らなければ、関与が明らかでもアメリカ兵の身柄を日本側に引き渡すことができない”という日米地位協定の取り決めによって、実行犯である3人が引き渡されなかったことが大きな問題になった。この決定に対し、沖縄県民の間に燻っていた反基地感情及び反米感情が一気に爆発し、同協定の見直しのみならず、アメリカ軍基地の縮小・撤廃要求運動にまで発展する契機となった。また被疑者側および家族が人種差別的問題に絡めて発言を行ったため、日米のマスコミで取り上げられる場合微妙な温度差が生じた。

沖縄米兵少女暴行事件 - Wikipediaより引用

 

この時は米軍が容疑者の引き渡しを拒否したため、日本国内で非難の声が爆発しました。その結果として日米間の取り決めにより「凶悪犯罪」で日本政府が重大な関心を有するものは起訴前に身柄を引き渡すという事が決まったわけです。実際に外務省発表によると複数回この取り決めによる要請がされているようです。一歩前進といった所なんでしょうか。

 

(参考)これまでに1995年の日米合同委員会合意に基づき起訴前の拘禁移転を要請した事件(日付は事件発生日)
平成8年7月16日 長崎県で発生した強盗殺人未遂事件(起訴前身柄引渡し)
平成13年6月29日 沖縄県で発生した婦女暴行事件(起訴前身柄引渡し)
平成14年11月2日 沖縄県で発生した婦女暴行未遂、器物損壊事件(起訴前身柄引渡し拒否)
平成15年5月25日 沖縄県で発生した婦女暴行致傷事件(起訴前身柄引渡し)
平成18年1月3日 神奈川県で発生した強盗殺人事件(起訴前身柄引渡し)
平成20年3月19日 神奈川県で発生した強盗殺人事件(起訴前身柄引渡し)

http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/usa/sfa/qa09.html

(外務省HPより引用)

 

まとめ

上のように徐々に、全面的なアメリカ有利ではなくなってきつつあるのですがまだまだ納得のいかない部分がめちゃくちゃ多いこの協定。そして今後も完全解決までは難航することが予想されます。というのもアメリカとの協定を取り決めた相手は世界中で日本だけではない為、日本のみ特別にという訳にはいかないというのが現状のようです。

 

そもそもアメリカは日本を守ってくれるために基地を作っているんじゃあないの?という疑問はさておいて、この問題が綺麗に解決する日は果たしてやって来るのでしょうか。

 

こういった事件は起こった直後は一時的にマスコミに取り上げられますが、悲しいことにしばらくすると世間の関心が消えていってしまうんですよね、一人一人がこういった現状をまず知るところから始めたいですね。

 

 

それでは キノでした。

 

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