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されどきのぶろ。

元ホテリエのアラサー女のやるせないブログ。 雑記を中心に、ホテル・結婚式・アニメゲーム・ブログ作成・資産運用の事などをほざきます。

俳優高畑裕太の強姦事件はホテル側にも大きな責任がある。

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2016年8月23日。俳優の高畑裕太さんが、強姦致傷で逮捕されました。彼は女優高畑淳子さんの息子さんで、いわゆる二世タレントというやつですね。元ホテルマンとして、ただ勤務を全うしてただけの被害者の女性に心より同情します。今はただ心身ともに回復して下さるのを祈るのみです。

 

さて初めに断っておきますが、私キノは別に高畑容疑者のファンでもなんでもないですし、彼を擁護するつもりも全くないです。

 

むしろ、地獄の炎で焼かれるべきである(又吉)

 

しかしこの事件、やはりホテル側にも責任があると思っています。 この事件が公になったことで、全国のホテルに勤務する女性はさぞ不安にかられていることでしょう、元ホテルマンとしてこの事件を単純に「たまたま悪い人がいたから」「運が悪かったから」で済ましてはならないと思い記事を書いています。

 

今日はそんなお話。

 

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事件のあらまし。


 高畑容疑者は23日、前橋市のホテルの部屋で女性従業員に乱暴し、指にけがをさせた疑いで送検されました。その後の取材で、高畑容疑者が「女性従業員が1人で当直していることを知っていた」という主旨の話をしていることが分かりました。犯行の計画性については否定しているということです。

高畑裕太容疑者「女性1人で当直、知っていた」(テレビ朝日系(ANN)) - Yahoo!ニュースより引用。

 

ホテルスタッフが深夜襲われるのは、別に珍しい事ではない。

 

某ホテルで起きてしまった今回の事件。もちろん一番悪いのは、高畑容疑者自身です。これはゆるぎない事実。

 

しかし、この事件を語る上でホテルの運営側の体制そのものにも目を向けなくてはなりません。いまいちスポットが当たっていないようなので今日はそれをお伝えしたい。

 

なぜこんなひねくれたことを言うかというと、一般の方々にはあまり知られてないでしょうが、悲しいことに今回のような事件はホテル業界において別に珍しい物ではないからです。(犯人が芸能人だった事は物すごく珍しいでしょうが。)

 

私がホテルマンとして現役で働いていた期間にも、大きなニュースになったものも含めて数件同様の事件が自ホテル・他ホテルで発生しておりました。めったに大事件にならないのは多くが泣き寝入りor示談で済まされてしまうケースが多いからです。

 

よって一般の方からみると今回の事件が、前代未聞の大きなニュースのようにとらえられてしまいます。(繰り返しますが、犯人が芸能人だったというのは前代未聞です)

 

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こういうこともあり、ホテル業界の中では深夜に女性スタッフのみでの営業、及び単独で客室に行く事のリスクに対する認識は常識といっても過言ではありません。実際に、深夜の勤務は男性のみとしているホテルは星の数ほどあります。

 

 

リスクを放置した結果事件が起きてしまった。

当然ホテル側もこのようなリスクは充分にわかっていたはずです。わかっておきながら放置をし、勤務体系の改善をしなかったホテル側も今回の犯罪を引き起こしてしまった原因のひとつと考えられないでしょうか。

 

事件当日、深夜のスタッフが被害者である女性一人だけだったと言われています。あたりまえですが、客室からの「歯ブラシを届けてくれ」という要望に「一人なので嫌です」「女性なので嫌です」と断れるわけがありません。

 

俳優の高畑裕太容疑者(22)がホテルで従業員の女性に乱暴したとして逮捕された事件で、高畑容疑者が「女性が1人で当直をしていたのを知っていた」という主旨の話をしていることが分かりました。高畑裕太容疑者「女性1人で当直、知っていた」(テレビ朝日系(ANN)) - Yahoo!ニュース

 

ある程度の客室数のホテルであれば、深夜の仕事は一人でも充分回せてしまうのも事実。コストパフォーマンスを最重要視するなら「深夜はスタッフ一人が正解」です。

 

しかし例えば、こんな話はどうでしょう。

 

  1. とある会社の事務所に現金が入った金庫がありました。
  2. ある日その金庫が壊れてしまい、誰でも開けられるようになってしまいました。
  3. 会社の社長は、その事実を社員全員が知っていると認識しておきながら修理費をケチって放置しました。
  4. 数日後、現金が無くなっていました。
  5. さらに数日後、その件で社員の一人が逮捕されました。

 

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と、このお話の中で一番悪いのは当然盗んだ社員ですが、その状況を生み出した社長はどうでしょう。そもそも金庫が壊れっぱなしにならなければ、この社員は犯罪を犯さず真面目に働き続けていたかもしれません。

 

上のたとえ話を今回の事件に置き換えると、

 

  • 金を盗んだ社員=高畑容疑者。
  • 状況を生み出した社長=ホテル運営会社

 

となります。 

 

今回の事件は、「事件が起きるかもしれないけど、今のところ起きていないからまぁいいか」というリスクに対しての甘い考えが生み出した事件です。人不足だから、人件費がかかるから・・・というバックグラウンドがあったかもしれません。しかし、それで済まされる問題でもありません。

 

極論を言ってしまえば、この事件は偶然ではなく必然だったとも言えます。例え2016年8月23日に起きなかったとしても、いつかは起きていた事件なのではないでしょうか。

 

 今現在も日本全国で女性スタッフのみで深夜営業するホテルは数多くあります。そのようなホテルは、他人事ではなく今一度勤務体系を考え直す必要があるのではないでしょうか。事件のあったホテルのホームページは現時点でダウンしています。営業にも多大な被害が出ている事でしょう。

 

繰り返しになりますが、事件が起きてしまってからでは遅いのです。

 

最後に今週末の24時間テレビについて

高畑容疑者は今週末放送の日テレ24時間テレビに出演が決まっていました。皮肉にもこの事件を受け視聴率が数ポイントUPする事でしょう。

 

世界はそんな理不尽な仕組みで回っています。

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