- まずは証券口座の各社違いを見極めよう。
- IPO対策に有効な3つのネット証券会社を絞ってみた。
- 各証券会社の抽選ルールも加味して3つに絞ってみる。
- SBIチャレンジポイント狙いで見えてくる、一番大切な事。
まずは証券口座の各社違いを見極めよう。
IPOの抽選には各社ごとに特徴がある。
抽選に当たりやすくするには、口座をたくさん作ればいいらしい・・・そりゃそうだけどさ。
IPO対策に有効な3つのネット証券会社を絞ってみた。
まずは幹事の多さを比較してみよう。
そもそも新規公開することが判っていても、申込みできる権利のある証券会社に口座を持っていなければ参加できません。それゆえまずはどれだけ「参加できるチャンスが多いか」という項目はとても大切なポイントです。
それを知る指標が幹事数の数です。以下は2015年の実績よりご紹介。
1位 SBI証券 65社
2位 みずほ証券 63社
3位 日興証券 60社
4位 野村証券 54社
5位 大和証券 52社
6位 マネックス証券 39社
7位 いちよし証券 37社
8位 岡三証券 30社
9位 三菱UFJモルガン 28社
10位 東海東京証券 23社
11位 カブドットコム 12社
12位 エイチエス証券 8社
13位 松井証券 4社
こう並べてみると結構各社ごとに参加数に隔たりがありますね。例えば12位のカブドットコムしか口座を持っていなかった場合と、1位のSBI証券しか口座を持っていなかった場合とでは5倍ほどチャンスの数が変わってきてしまうんですね。
ちなみに幹事の中でも割り当て数がトップの「主幹事」というものがありますがSBI証券は昨年4個も主幹事やっていますからネット証券も馬鹿にはできません。
各証券会社の抽選ルールも加味して3つに絞ってみる。
- 1位SBI証券
- 2位マネックス証券
- 3位SMBC日興証券
SMBC日興証券
特徴
大手証券会社の一角をなすSMBC日興証券。
その力は絶大で、IPOにおいては主幹事を担う事もしばしばであることから
当たりくじが多く回ってくる可能性が高いことがある。
またアナリストレポート量が多いため、プロの目線で銘柄を分析した資料等が魅力。
抽選方法
比較的取扱い数も多く、なおかつ完全平等というところが魅力。(一人1票制)
マネックス証券
特徴:ネット証券会社では珍しい機能
抽選方法
比較的取扱い数も多く、なおかつ完全平等というところが魅力。(一人1票制)
SBI証券
特徴
SBI証券の特殊な抽選方法
そもそもSBI証券はIPOを取り扱う数も多く、それだけ抽選を受けられる可能性が高い証券会社と言えます。
SBI証券のIPOの抽選ルールは少し特殊です。70%は資金勝負の抽選会。これは我々庶民には厳しい抽選会場です。その理由は以下の通り。
具体的な例を挙げてみる
10万円の新規公開株があったとします。
私は10万円を握りしめ、歩いて抽選会場に向かいます。
一方、Bさんは1億円の入ったトランクを従者に持たせ、ヘリで抽選会場に向かいます。
結果、私は1口 Bさんは1000口 それぞれくじをゲットしました。
当然当選確率はBさんが私の1000倍高いわけですね。
あれ、これじゃ我々庶民はお呼びでないことになっちゃいますね。
庶民から見たSBI証券の魅力
実は、SBI証券の魅力はこの70%の抽選会場よりも、残りの30%の抽選会場なのです。
それがSBIチャレンジポイント抽選。
SBI証券ではIPOに落選する度にSBIチャレンジポイントなるものを1ポイントもらえます。有効期限は今のところなく、無限に貯めることが出来ます。そして、貯まったポイントをここぞという時に開放すると・・・ポイントに応じて優先的に当選チケットを貰えるという仕組み。
具体的な例を挙げてみる②
私は落選続きでくじけそうになりながらもポイントを100ポイント貯めました。しかし、ここにきて大注目のIPO案件が出てきたのです。
私はこれまでの経験から「これはあがる!これしかない!」と判断しそこで私は貯めた100ポイントを使います。
ここで、私以外の方が100ポイント以下しか使っていなければ、優先的に私はその株の当選チケットをゲットできます。残念ながら周りの方々もポイントを使っていたため、最低必要ポイントが例えば150ポイントだった場合は再び落選となりますが、ポイントは戻ってきますのでご安心あれ。(ちなみに最低必要ポイントは公開されておらず、事後ネットの情報を集めることでしか判明しません。)
いずれにせよ、この手法を使えばだれでもいつかは、IPO当選を手に入れることが出来るという手法です。 これを図にしてみるとこんな感じ。
理想は、マネックスorSMBC日興証券で運試ししつつ、SBIでポイントをコツコツためる2段構えです。
ただし、SBIチャレンジポイントは数年レベルで見ないと貯まらないので根気強さが重要ですね。
SBIチャレンジポイント狙いで見えてくる、一番大切な事。
さて、この手法で一番大切なのは「これは間違いなくあがるぞ・・・」と判断出来る事です。そして下手なIPOをつかまされるよりかは、「株価が落ちる」と判断できるものに関してはキッパリ辞退してポイントを貰うという姿勢が大切です。
でもこの考え方って、別にSBIチャレンジポイント狙いにだけいえる事ではないですよね。誰も損する株を手に入れても嬉しいはずはないですから。
そもそもIPOは抽選に当選した後「辞退」することが出来ますので、値下がりそうな株は勇気を出して辞退しリスクを軽減しましょう。
これが一番大切な事。
以下自分の記事を自分で引用してみました。
IPOは株価が上がる?
ここで大切なのはIPO・・・
つまり新規公開した株は多くの場合、公開後にその株の価格が上がるという事。
実際に2015年には97社が上のIPOを発動しましたが84勝11敗2分けとの結果。これは勝率で考えると86.5%です。
すごく勝率で考えるとめちゃくちゃに高いですね・・・なんとしても手に入れたいですね!
IPOとは何か?初心者が嵌まる“絶対儲かる”の罠 - されどきのぶろ。
全体の勝率に踊らされないで。
先程86.5%の確率で値段が上がる。
といいました。これは紛れもない結果であり事実です。
しかし、これがいわゆる株初心者の心理をくすぐる甘い罠なのです。
IPOやったら儲かるぜひゃっはー!!!と単純に考えてしまった方。
それ罠です。
良く考えてみましょう。
86.5%の確率であがる・・・これは全ての株を購入できればの話ですよね。
何度もいうように実際はIPOの当選率は低いです。
そのため人によっては運悪く値段が下がる13.5%の方しか当たらない可能性も大いに考えられます。
でもそうなってしまった場合
その人にとっては勝率0%になってしまうんですね。
IPOの値下がり・値上がりを見極めるコツ
株の値上がり値下がりは予想が難しく、プロの方でも勝率が5割程度に落ち着くと言われています。しかし、IPOに限っては公開前にある程度上がる株・下がる株を判断できる指標がいくつかあります。
確かにIPOは高確率で初値が高騰します・・・これはメディアでもよく取り上げられているのでよくご存じな方も多いでしょう。しかし、高確率で値上がりする=低確率で値下がりするリスクを常に頭に入れておくことが大切なんですね。