※2016年最新情報入手しました。ホテルニューオータニのケーキ情報追記しました。
こんにちは。
元ホテルマンのキノです。今はホテリエというのでしたっけ。
さて日ごろネタ元として重宝させていただいております、PRtimesに連日有名ホテルのプレスリリース「クリスマスケーキ予約開始のお知らせ」が掲載されることが増えてきました。
あぁ、もうそんな時期なんですね。
値段に目を瞑りつつ、煌びやかで美味しそうなケーキの画像を見るとワクワクしてしまいます。が、その一方で私は過去にあった自爆営業をふと思い出してしまうのでした。
今日はそんなお話。
もくじ
2016年有名ホテルのクリスマスケーキをいくつか見てみよう。
六本木の高層ラグジュアリーホテル:ザ・リッツトン・カールトン東京
バニーユ ヴィオレ 18cm ¥6,400-

ラズベリーコンフィとアーモンドダックワースをバニラムースで包み込み、純白の雪のようなホワイトチョコレートのグラサージュでコーティングしました。ベリーの爽やかさとダックワースの独特の食感が楽しいケーキです。3つのベリーのアクセントがお洒落。さすがリッツカールトン。
【提供店舗】ザ・リッツ・カールトン カフェ&デリ
【予約受付】2016年10月1日(土)~受け取りの3日前まで
【販売・受け取り期間】2016 年 12 月17 日(土)~25日(日)
公式HP:東京のラグジュアリーホテル | ザ・リッツ・カールトン東京
本館改装に期待が集まるホテル御三家の一つ:ホテルオークラ東京
Gâteau de Noël “The Okura” (ガトー・ド・ノエル “ジ・オークラ”)¥7,020-

エクアドル産カカオを使用した2種類の最高級クーベルチュールと濃厚なクリーム。ラムを効かせたビスキー・ショコラ・サンファリーヌが食感のアクセント。日本を代表する高級ホテル「ホテルオークラ」の名がつくこのケーキ。クオリティへの自信がうかがえます。
【予約受付時間】9:00~21:00
【お渡し日】:12月20日(火)~25日(日)12:00~21:00
【予約締切日】:お渡し日の2日前まで ●シェフズガーデン カメリア(1階)
公式HP:ホテルオークラ東京 ― 公式サイト
高級クリスマスケーキといえばやっぱりここ:ホテルニューオータニ
※2016年最新情報入手しました。
エクストラスーパークリスマスショートケーキ ¥18,000

高級クリスマスケーキといえばホテルニューオータニのSATSUKI。イチゴはあまおう、砂糖は和三盆・・・これぞ最強のショートケーキ。この値段でも普通に予約で完売します。
スーパークリスマスタワー¥60,000

チョコレートシフォンケーキ、「スーパーメロンショートケーキ」、苺の「スーパーショートケーキ」とつづき、土台はホワイトチョコレートをコーティングした「スーパーフルーツケーキ」と「プリマバウムクーヘン」が支えます。さらに、シャンパーニュの最高峰、ドンペリニヨンのマカロンとボンボンショコラ。うーん、セレブリティ。
【予約期間】 2016年11月1日(火)~12月20日(火)※お引き渡し日の2日前までにご予約ください。
【お引渡し日】 2016年12月20日(火)~25日(日)
【お引渡し場所】 パティスリーSATSUKI横 特設カウンター(1F)
公式HP:SATSUKI|ホテルニューオータニ
国賓・VIPを接遇し続ける日本橋の安らぎの場所:ロイヤルパークホテル
ヘキセンハウス(お菓子の家) 限定30個 ¥7,000-

飾って楽しい、食べておいしい「お菓子の家」。夢の商品はロイヤルパークホテルを代表とする人気商品。限定30個はあっという間に売り切れてしまう事でしょう。さっくとした食感のバニラクッキーに、アーモンドやナッツの風味。家に持ち帰ったら家族みんな喜ぶこと間違いなし!
【 販売店舗】:1階デリカテッセン「ロイヤルデリカ」
【予約期間】: 10月1日 (土)~12月20日(火)受付時間11:00~18:00
【お渡し期間】: 12月22日(木)~12月25日(日)
公式HP:【公式】 ロイヤルパークホテル
うーん、どれもおいしそう。
もっとご紹介したいケーキもあるのですがきりがないのでこの辺で。
話変わって、自爆営業の件
自爆営業ってなによ。
ご存知の方がほとんどかと思いますが改めて整理を。自爆営業とは従業員が自社の商品・サービスを購入し、会社の売上に貢献する行為です。いわゆる「ノルマが課せられる」「上からの圧力が強い」という背景がある場合が多いようですね。
中でも、その語源にもなったほど「郵便局」のケースが有名です。従業員が年賀状を何枚も買わされているという話は耳にしたことあるのではないでしょうか。樫田秀樹氏の著書「自爆営業」ではその他にもコンビニエンスストア・アパレル・保険業界などが例として挙げられています。そういえば私の友人も保険業界に就職しましたが、自分自信に何個も何個も保険かけてました・・・。
また、崖っぷちに立たされていたシャープ株式会社が行った「シャープ製品愛用運動」は記憶に新しいですね。2015年11月20日、全社員を対象に役員20万円、管理職10万円、一般社員5万円を目標としたキャンペーンで、購入金額の2%がキャッシュバックされるという内容。さらに、会社側が全社員の購入履歴をチェックできるシステム付というプレッシャーには、思わず同情したものです。
なおいずれのケースでも会社側は「買え」とは決して言いません。不思議な力で「自分で買う」ように持っていっているだけです。
ホテルの自爆営業はどんなの?
さて、そんな風習が私が勤めていたホテルにもありました。友人の勤めていたホテルでも行われていたので、上で挙げたホテルのようにお客様の分で全部売り切れるような人気ホテル以外ではよくあることなのかもしれません。(※ただ、業界も以前よりコンプライアンスに厳しくなったので、同様のケースは少なくなっている可能性もあります。)
当時は12月になると全社員クリスマスケーキ買わされたものです。上にあげた例に比べれば安いものですが、それでも一個4~5千円するケーキでした。ホールケーキというと、家族や恋人と一緒に食べるならば多少還元できます。しかし一人暮らしでさらにその時期に恋人がいない人にとっては辛いイベント。もちろん、容赦はありません。
おかげで一人でホテルの高級ホールケーキを完食する、最高にラグジュアリーな経験が出来ました。今思えば懐かしい。
こういった悪しき風習に対して従業員達は
- 「ケーキ一個で、怒られないならいいか」
- 「問題起こしたくないし、4千円くらい仕方ない」
という社畜的な考えが根付いてしまっていたのでしょう。さらにクリスマスシーズンという何か特別な力も働き、文句を言いつつも強く抗議をする人は一人もいませんでした。
たった4千円でクリスマスを気持ちよく過ごせるんだ!
一年に一度だし、別にいいじゃないか!メリークリスマス!クリスマス万歳!
―――――そして、それが終わると高級おせち料理(3~5万円)買わされます。