もくじ
自己分析っておいしいの?
私にとって自己分析という言葉が初めて飛び出してきたのは、就職活動の時でした。書類選考はもちろんの事、面接の場においてはやはり自己分析の達成度が物を言いました。
ありきたりな志望動機や自己PRなら丸暗記で誤魔化せるのですが、己を徹底的に分析してきた人の回答はどれも深くて説得力があり、さらに、質問に対する瞬発力が高い場合が多いのです。
以上の事はそれから数年後私自身、面接官として採用に携わった際にも改めて感じたものです。
また自己分析は、何も就活の時だけ活用するものではありません。社会人になった後にも役立ちます。月並みな感想ですが仕事をバリバリこなす人ほど自分自身の長所・短所をよく理解し、それをうまく活用しています。
また転職活動においては、自分の能力・仕事上の成果以外に内面を問われる質問が多いのが最近の傾向なのでしょう。
さて、先日PCを整理していた時に見つけたとあるファイル。そこには私が学生時代に作った懐かしいデータが入っていました。当時の私としては、自己分析を退屈に感じ当初は上手くいきませんでしたがそんな中、ネタで作ったのが「人生のすごろく」。これを作ることで大変だった自己分析が一転楽しくなりました。
数年経った今、改めて見直してみたら意外と悪くないのでちょっと紹介させてください。
なお、自己分析については別に就活生・転職活動中の方だけではなく
- 何か現状に満足していない人
- 自分が何したいか分からずモヤモヤしている人
にも効果があると思います。自己啓発・・・という程でもないですが是非騙されたつもりで一度やってみてはいかがでしょうか。
今日はそんな話。
「人生のすごろく」とは。
はじめに:どうせなら自己分析は楽しくやろう。
下の図が、当時作った「人生のすごろく」を再現してみたものです。本人を特定出来てしまいそうな所が多々あったので、大幅に改変してあります。(実際はもっとコマ数も多く複雑でした。分岐点を作ったりね。)
当時完成させるまで一週間くらい掛かったのですが、凝り性故どんどん楽しくなって無駄にクオリティにこだわった結果、ズルズルやってた感じです。
あんなにも苦しかった自己分析という行為が、すごろくを作るという目的に包まれて楽しくなりました。

「人生のすごろく」の作り方3ステップ。
作り方は次の3つのステップを順に辿ることで誰でも簡単に出来ますので、少しずつ解説させてください。
①ひたすら自分がしたこと、自分の周りで起きたことを羅列していく。
すごろくの土台を作っていきましょう。ここでは「自己分析に役に立ちそう」という事は一切考えなくてよいです。幼少の頃から今現在まで、どんなにくだらないことでも思いついたことを書けばOKです。
誰に見せるわけでもないし、恥ずかしがらずにありのままを書きましょう。いい事ばかり書いてもあまり効果がないので、少し自虐的に書き出すくらいがちょうどいい。

②コマの効果を考える。
①で書いた「事象」について、自分にとってプラスだったのかマイナスだったのかを考えてみましょう。なお、どちらにも当てはまらない事象は無理に当てはめる必要はありません。
プラス・マイナスが決まったら、各事象にマス効果を書き加えていきましょう。
マス効果の一例は
- プラス内容なら、「もう一回さいころを振る」「〇マス進む」など
- マイナス内容なら、「〇マス戻る」「〇回休む」「振り出しに戻る」など
このようにすごろくにおけるオーソドックスな効果で良いでしょう。〇にはそれぞれ数字が入りますので、ここでは①で考えた事象が引き起こす「影響量」を数値化してみましょう。自身にとって影響の小さい物は数字も小さく、大きい物は数字を大きくするというように。
ちなみに、コマ効果を考える際は「遊戯性」はあまり考慮しなくてもよいです。これについては後述します。

③各コマを色分けする。
最後に出来上がったすごろくを視覚的に見やすくするために、色分けをしましょう。プラスマスは青、マイナスマスは赤。どちらでもないマスは白。といった感じです。
イメージとなる色は桃太郎電鉄システムを取り入れました。

これで、すごろくは完成です。簡単でしょ!改めて完成形を貼っておきます。

「人生のすごろく」を作る3大メリット
これらの作業をやることによって得られるメリットは3つ。
- 時系列に沿って、出来事を振りかえることが出来る。
- 出来事に対する、自己評価が明確になる。
- 良くも悪くも、きっと自分を好きになれる。
この3つのメリットを一つずつ紐解いていきましょう。
メリット①時系列に沿って、出来事を振り返ることが出来る。
生まれた時から今まで起きたことを羅列していくと、当然時系列に沿ってこれまでの事を振り返る事が出来ます。また、「〇〇があったから、△△が起きる」といったようにそれぞれの出来事の因果関係が見えてくることがあります。
さらに分析していくと、例えば
- 同じような失敗を繰り返している。
- 失敗を糧に学んだ事が見えてくる。
- 楽しいと感じるのはどういう時なのか。
- 辛い時いつも自分は何をするのか。
- 絶対に譲れないポリシー。
などなどを確認することが出来ます。これらは自己分析をするにおいて大切な「キーワード」になります。
メリット②出来事に対する、自己評価が明確になる。
出来事一つ一つが自分にとってプラスなのか、マイナスなのかを整理する事が出来、さらにそのプラス・マイナスが今の自分にどれほどの影響を与えているのかを分析できます。
すごろくが最後まで完成した時に、プラスにしろマイナスにしろ一番数値が大きい項目になっている出来事が今の自分自身にとって一番大きな出来事だという事がわかります。
例えば先ほどの私の「人生のすごろく」では「恋人にフラれ受験に失敗し、悲しみの余りネトゲにハマる」というマスを「6マス戻る」としていましたが、私にとってこの出来事はいまだに後悔するレベルの失敗です。この時もっと勉強したり、リア充しておけばよかった。
メリット③良くも悪くも、自分を好きになれる。
ここまでくれば自己分析がなんとなく出来上がっているはず。
青く塗られたプラスのマスには
自分の得意なこと、好きなこと、褒めてあげたいことが詰まっています。
一方、マイナスの赤いマスを眺めると
過去に起こした大失敗、そこから学んだ事、自分の弱点が見えてきます。
そしてそれらが見つかればもう自己分析の完成は目の前ですね。
中にはマイナスマスだらけですごろくが真っ赤になってしまった人もいらっしゃるでしょう。自分に厳しい人ほどそうなるかもしれません。現状に満足していない人、過去の思い出がどれも楽しくなかった人もいらっしゃるかもしれません。
先ほど「人生のすごろく」を作る上において遊戯性は考えなくていいと述べました。通常のすごろくの場合は遊戯性も考えないといけません。例えば6マス連続で「○○マス戻れ」というマスが並んでいればクリアー不可能になります。これでは遊びになりませんね。
しかし、本来の目的はあくまで自己分析ですので無理に調整する必要はありません。極端な話、ご自身が心の底からそう思っているのなら全マス「振り出しに戻る」にしても大丈夫です。そしてもしクリアー不可能なすごろくが出来上がってしまった時は「どんだけこのすごろく難易度高いんだよ」と笑い飛ばしてください。
悲観する必要は全くありません。
なぜなら、少なくとも貴方はそのすごろくを突破し続けて今ここにいるのです。
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